変な夏休みだ。実家にも帰れないし旅行にも行けない嫌な夏。外でウイルスが付着するかもしれないと思うとお洒落もしたくなくなるし何しろクラクラするほど暑いし、だけども目の前がパーっと真っ白に見える夏の風景を少しでも見たくて、少しだけお出かけした。変な夏の記録です。
8/6
弥生美術館へ、水森亜土ちゃんの展示を見に。まさにいつみてもラブリー!!可愛すぎて溶けそう。母も亜土ちゃんの大ファンでグッズを集めてたらしいんだけど、まさに母世代の女性がキャッキャ言いながら展示を見ていた。母も連れてこられたらいいのにな。上野公園を歩きながら母に電話。上野公園の蓮の花、まだすこ〜しだけ残っている。来年こそ、花盛りの頃に見に行かなくちゃ。
Sへのお土産に、上野駅で長野産のとうもろこしとケールを購入。とうもろこしのなんと甘いこと!!もう一本買えば良かった。
8/11
日本橋へ、宝塚宙組『フライングサパ』のライビュを見に。
なんとなく、真夏には一度は日本橋に行きたくなる。暑くて街が真っ白になるあの感じを見るには日本橋が一番。ここもあそこも寄りたくなるけども、とはいえやっぱり暑くてくたくた。
フライングサパはあまりにも好みであり上田久美子先生及び宙組生への尊敬を新たにした。本当に素晴らしかった…上演後のご挨拶でトップの真風が我慢するも涙がブワッと出てしまい、いつも完全にかっこよくクールな彼女の子どものような泣き顔にこっちも胸が痛く大泣きしてしまう。この状況下でどれほどプレッシャーだったんだろう。ゆっくり休んで、東京に来てください。どうかどうか、みんなお元気で!祈るような気持ち。チケット取れたらいいなあ…
ラピュタ阿佐谷へ『血と砂』を見に。出がけにSに「あんなに悲しい映画を見に行くの?」と言われ、一瞬怯む。
いつも若い弱い立場のものに優しい三船敏郎の役どころが、伝え聞く三船本人と全く同じようだ。何度も何度も、戦争というのはずるくて汚いものなんだ、と繰り返すのが岡本喜八監督の思いそのものであり、切なく苦しい。
友人と恒例おしゃべり会。お喋りしたり考察したりしたい事案が多すぎて脳がこんがらがり、固有名詞が出てこなかったり話があちこちに飛んだりやっぱり定期的にアウトプットするって大事よね〜…と言い合う。
その後雅叙園の百段階段へ。エレベーターの螺鈿細工からして豪華で痺れる!全然似てないのにどうしても去年まで実家で威張っていたチワワを思い出す。何かいっつも偉そうな得意そうな顔だったのだ。
このお部屋でずーっとぼおっとしたり本読んだりしてたいよね〜!!て言い合うお部屋や、このお部屋にされたら迫力があって怖すぎるため夜寝られない…てお部屋があり。
今は不景気だし、機能性がまず優先されるからこんな建築物を作るなんてことまずないだろう。そう思うと職人の技術って変化するし途絶えてしまうのだろうし、あまりにもったいなくて気が遠くなる。
何よりこんなに美しいものが戦争で燃えなくて本当に良かったな。
その後友人と別れ、庭園美術館へ。年に一度の建物公開展、これが好きで定期的に来てしまう。何度見ても新鮮に美しさにぶっ倒れそうになるのです。
1930年というと、先ほど贅の限りを尽くした雅叙園の百段階段と同じ時代だ。近くにありながらこんなに趣向の違う美しい建築物が作られたのか〜…
自分の中の夏の儀式と化している「小川軒で桃パイ買う」と、「ベジタリアンでスイカジュース飲む」をこの夏まだしてないじゃん!と思い出し、新橋へ。スイカジュースはなかったためグレープフルーツジュースを一気飲み。小川軒で桃パイとマンゴーパイを買ってほっと帰宅。地味だけど、自分にとっては大事な一日。