2018年4月22日日曜日

江州音頭と韓国料理

楽しみにしていた日。
まず古書ほうろうへKさんの江州音頭を聴きに。
音頭流行ってるよね、いつか踊ってみた〜い!民謡も気になる〜くらいのほぼゼロ知識で臨んだライブですがとても面白かった…いろんな言葉でいろんな国の歌を歌う女性や中国雲南省のひょうたんの笛を吹く女性がいて、いいなあみんなこんな風なら節子(火垂るの墓)もあんな目にあわなかっただろうに…と謎スイッチが入って泣きそうになってしまった。
江州音頭は…迫力がすごかった!炭坑節とか東京音頭くらいしか知らないからどうやって踊るのか想像つかない、難しそうで面白そう…Kさんのお囃子もかっこよくていろいろ聞きたいことや謎が渦を巻く。
ライブ後、みんなでKさんにあれこれ感想を行ったり質問したりしつつ、次の約束の時間が迫っていたためばたばたタクシーに乗り込む。目指すは上野。GさんNさんが新装開店のお店でもらって来たという植物の枝がぴんぴんと健康そうに伸びやかで、にぎやかにごたごたした上野の町で美しい。とても楽しい気持。

サムギョプサル〜〜!!

若者に人気というチーズダッカルビを注文 これに火をくべて

できあがりだ〜〜!!!

ビールやマッコリ飲んでたくさんお肉食べて非常に楽しい。みんな真剣にお肉を食べる。誰かが(酔っぱらってたので記憶が曖昧)ベジタリアンやっぱなれない〜無理だ〜!って言ってたのが面白かった。わたしも無理!
習っている韓国語のこと、最近のうんざりするニュース、嬉しい出版ニュース、健康の話、さっきのライブのこと。全部気になる話。
一日の大部分を過ごす職場で本当にどうでもイー!って会話をでも大人ですから微笑みながらする訳ですけどやっぱりすり減ってんだな〜って改めて思った。普通にひでえ差別的なことを上司が言うのをそれはどうかと思うって言えないこととかにもものすごいストレスがあるし…うう…だから本当にみんなでするお喋りが楽しかった。

どんどんお肉追加して、キムチや野菜を何度もおかわりしてお酒飲んでお喋りして、今したいことだけをしてる!!!って感じの本当に楽しい夜だった!
そうそうこの日Nさんに某自転車漫画のバスタオルを頂き、ときめきまで補充したのでした、うふふ…



2018年4月19日木曜日

お茶の水神保町日記

神保町で家族と夕食の約束があったので昼過ぎより出かける。
中央線で新宿からお茶の水に向かう時、川が見えて、ワーっと新緑がせまって来るのが大好き。いまだにとてもわくわくする。
大学生時代は中之島あたりの風景が本当に好きだった。都会の川が好きなんだろう。

レモンやtoolsを冷やかしつつ、明大の米沢記念館を覗きに。おきあがりこぼしプロジェクトなるものがやっていた。
写真オッケーとのことだったので気になったのをいくつか。一番柔らかくて可愛いちばてつや先生が描いたおきあがりこぼしはスタッフが台座のメンテしていたため写真なし。







子どもと消防士めっちゃ絵心ある…いいな…

この日は純喫茶の日だとか。途中で見かけたcoffee潤、やってるのかしらん。可愛い店構えで気になる。

ほんとはもっと早くに来て神保町シアターで一本映画でも観たかったのだけど。中途半端な時間になってしまったので、喫茶店で読書でもするか〜と(元)鶴谷洋服店で古本探し。わたしここ大好き。昭和〜な雑貨やアクセサリー見ながら脳内で「これは松竹っぽい…」「おきゃんな奥さんぶれそう…」とか妄想しつつ本も探せるのとっても楽しい。この日は片岡義男『映画を書く 日本映画の原風景』と、やぼったさが可愛い小さいバレッタを購入。そのあとは向かいのぶらじるでコーヒーゼリーと読書。ここのコーヒーゼリー初めて食べたのだけど、噂通りがつんとくる苦さですね…!そしてコーヒーゼリーが嬉しい季節になって来たのイイネ〜〜
その後は東京堂書店。
いつも、本を買うときはどこで買うべきなのか考えてしまう。小さいお店で買えばこの本は話題なのかなと思ってもらえるのだろうかとかそれとも発売日に新宿紀ノ国屋で買うのがその後の本の売上的にも影響が出るんだろうかとか全部素人考えではありますが何となく…好きな本には幸福になってほしいもので。
といいつつ、やっぱり好きなお店で買うのが一番かな〜なんてシンプルに東京堂で買うことが多いかもしれない。

濵田研吾 『脇役本 増補文庫版』は、往来座でサイン本が欲しいな〜って思ってたのだけど、東京堂でパラパラめくったら我慢できなくなって。表紙からして良い!こんなの絶対にすぐ欲しくなってしまうよ〜。サイン本も欲しいけど…!
そして東京堂でワゴン展開・大プッシュしている 井狩春男『返品のない月曜日 ボクの取次日記』、東京堂での限定復刊!気になるし中もめちゃくちゃ面白そう。掲載されている手書きの新刊ニュース「まるすニュース」にもときめき、これ絶対わたしの好きな話じゃん…これも買って読むことに。
とここまで来るとわたしのエンジンも絶好調。そのまま流れるように、高崎俊夫『祝祭の日々 私の映画アトランダム』(清流出版の虫明亜呂無本編集された方なんだ!)、早稲田文学『金井美恵子なんかこわくない』(表紙の金井先生素敵〜〜〜〜!!!!!)も手に取ってお会計。

書店員の頃、勉誠出版から『神戸残照 久坂葉子』が出版されて、嬉しくてファンレターみたいな久坂葉子大好きジンみたいなの(「偏愛 久坂葉子」ってやつ、うふふ…)作って送りつけたんですがものすごく丁寧なお返事をもらって、そこに、本って安いですよね、文庫本なら何百円で色んな時代の色んな人の考えや物語を今読むことが出来るから(大意)とあって、「超そうだな〜〜〜〜〜!!!!!!」と感動したのでした。あまり考えたことがなかった。確かに本って安いよ。久坂葉子とだって、本があったから出会えたのだし、それももういない人なんだ。彼女が、彼女を愛した人が書いて本にしてくれたから、平成の今こんなに真剣でチャーミングで切ない女性と出会えた訳で…本!!!!!!!みたいな(あ〜バカ 語彙増えろ〜〜)
ということがあって以来、そりゃ〜各社の文庫が値上がりしていくし、一冊二千円を超えると ウ…と躊躇もするし、久坂葉子ばりにゲルがありまへんのやという状況のときだって超・多々あるしもちろんいろんな金銭的な事情がある人がいることも分かってるからあまり言わない方がいいのかな〜とも思ったりするけど。でも!これは言いたいしやせ我慢でも絶対思っていたいよ〜本は安い!

みたいなことを考えながらお会計しました。これだけ買ってカットソー一枚買えるか買えないかだもん、やっぱ安いよね〜。まあ普通に、「おっと…!まあまあいったな…」とも思いましたけどそこは得意のやせ我慢だ。

お仕事終わったSと合流し、自分ばっかり本買ってずるいとブーブー言われるのをなだめつつミロンガで乾杯。何の話をしたんだっけ。ここでビール飲んでどうでもいい話をするのが、二人で神保町いるときの一番の楽しみだ。
自分も本が見たいというので三省堂。しかし不発だったようだ。
黒澤明DVDコレクション『椿三十郎』出てるの忘れていた。今日の夜観たいと言われたので購入。用心棒とどっちが好きか尋ねると、椿三十郎だな〜明るいし、とこと。わたしは用心棒派。家で冊子を読むと、「若者には用心棒ファンが多く、年配者には椿三十郎ファンが多い』みたいに書いてあってうふふと思った。
ガヴィアルでカレー食べて帰宅。その後は椿三十郎見ながら役者の真似したり読書して過ごす。コーヒーゼリーのためか全然眠くならず、脇役本を読み進めるが本当にめちゃくちゃ面白く切なく興味深く胸が苦しくよじれそう。ちなみに志村喬のページから読み始めました。読み終わるのがもったいないけど早く読みたくもある。

そんな普通のでも妙に楽しい一日だった。

2018年4月13日金曜日

観る日々

ここ最近はいろいろ観てるし今後の観る予定もどんどんたってて嬉しい限り。
改めてわたしは自分で何か作ったりすることには興味がなくて(ジンは作るよ!)、楽しい素敵なものを読んで聴いて観てそれに胸ときめかせているのが好きなんだなと思ったりしている。

最近観たものの走り書き 
シネマヴェーラ「ニッポン・ノワール」特集にて。

『悪の階段』鈴木英夫監督 1965年東宝



4000万もの大金を盗み出した男たちの欲望はさらに膨れ上がり、疑心暗鬼に陥り、常に緊張感が走る関係性に…もちろんその絵を描いている男がいてそれが山崎努なんですけど、ま〜〜〜それがダンディでハンサムで!!滑稽な加藤大介、強欲ジジイの西村晃、若々しいけど頼りにならない久保明の前でいっそう黒い炎を燃やす山崎努のなんとまあ美しいこと…山崎努が拾って来たという団令子のアンニュイさも本当に素敵。
この表情!

漆黒と光があたって汗が白く発光する感じ、本当にクールでダンディで怖くて努と令子のピンと張りつめた関係性、攻防戦だとか、なるほどこれが日本のフィルム・ノワール…!鈴木英夫かっこいい〜〜〜!!なんてめっちゃあほっぽくてプリミティブな感想になってしまうけど。


『「空白の起点」より 女は復讐する』長谷和夫監督 1966年松竹
『悪の階段』のクールな緊張感でしびれまくった後に、ヒエ〜!なんか謎なのが始まった〜!!ダンディという点では五本の指に入るであろう、眉間の皺まで美しい天地茂が乗り合わせた電車には髪がやたら傷み気味でボリューミーな女がいて、茂の隣には美しき原知佐子がいるというのに、茂はその謎の女・川口小枝が気になって結構ぶしつけに堂々とチラ見を繰り返す。「新幹線は怖いから在来線に乗ってます」という謎のいい訳というか不自然なまでのフラグを繰り出す小枝はもちろんその後車窓の向こうに人が飛び降りるのを目撃し、かつその人は小枝のパパ、さらにはパパの保険金(もち高額)受取人は末っ子である小枝一人のみ!というこれでもかとてんこもりの、まさに「二時間ドラマの原型」のような作品だった。
川口小枝という女性を初めて知ったのだけど、結構現代風の顔立ちな気がする。華奢でまさに小枝のようにぽきりと折れてしまいそうな原知佐子の隣でぼさぼさロングの川口小枝はすごくキックが強そうというか、端的に言えば結構太っていてそこがいいなあ!と思った。そりゃ天地茂の心にも残りますわ。フィジカル的に強そうなヒロインを見られて良かったです。

そして二つの作品に共通して言えるのは、女性という性を利用されないがしろにされた女たちの復讐譚ってことでしょう。というわけで無罪!優しい裁判官だ…(レコスケくんに出てくる鳥の声で)

これは別に上記の映画についてって訳ではなくて、今の自分の状態のメモなんだけど、前に『バッド・フェミニスト』のトークショーで聞いた最高にその通り!って感動して以来心に掲げてる言葉を借りるなら「普通に生きてたらフェミニストになる」ためもちろんわたしも(バッドな)フェミニストになりましたがそのために結構読めなくなった小説とかってあって、映画もかなり気になったりする。その辺りの心の調整の仕方ってまだ難しい。

そして、舞台も一つ。自分では取れなかったのだけど(瞬殺)、友人にチケットを譲ってもらって夢のような舞台を観に行って来た…ものすごかった…若くて飛んだりはねたり歌ったりする人がいて、漫画の世界観を舞台の上に作り出してってもうそれだけでありがてえありがてえって気持だし…なんて言っていいかもう…はあ…真田…
多分その時に女性ホルモンが出尽くしたのでしょう。翌日めちゃくちゃ肌が荒れた。
だけど一週間くらいたつ今でも余裕で思い出しニヤニヤしてしまうくらい、ええっとこの感情は何だ!!??「可愛かった」その一言のような気もするけどそれでいいのか!!??
関連するイベントに来月も行けるので(嬉しい!!!ありがとうございます!!!)その時自分の心に問いたい。この気持は何?と。



2018年4月1日日曜日

時をかけるわたし

3/28 『猟人日記』1964年 日活 中平康監督


よっしゃ〜〜『事件記者 拳銃貸します』観るド!とラピュタの椅子に沈み込んだのですが、上映前の口上でプティパニック。
「中平康監督の」おや?中平康…?この回だけ監督が違う系?「猟人日記です」りょうじんにっき…?え?
ただいま聴覚がいかれているため、猟人日記と聞こえたけどわたしの耳のせいか…?などと思っていたけど小池朝雄の淡々としたナレーションに、これは100%あの楽しい桜田記者クラブの話にあらず…と悟りました。ただただわたしが今日という日の認識が一日ずれていたため。ああ〜〜〜!!拳銃貸しますは昨日までであった!!相沢キャップ〜〜〜〜〜〜!!!
大混乱どぎまぎしていたらあっという間に女性が死ぬしそのめちゃくちゃ良いテンポと自分の混乱が良いグワイにマッチした。
猟人 仲谷昇の悪趣味さは最悪の最悪!ではあるものの、片言の外国人キャラで女性にせまる手口なんてうさんくさすぎかつでもちょっといい男〜!ということはトータル絶対信用しちゃダメ!!感がすごくやっぱりちょっといいのであった。
何と言っても昇の奥さん役の戸川昌子のゴス夫人っぷりがほんとツボです。二人でナイトクラブで踊るシーンも最高だった…
特に観るつもりがなかった『猟人日記』だったけど、ものすごくスタイリッシュでかつテンポもめちゃくちゃ格好良く、つまりとっても好みの作品で観られて良かったです。
余談ですが、今このみを変換したらまず許斐になった。やるじゃん。

4/1 『事件記者 影なき侵入者』1962年 日活 山崎徳次郎監督



今日は間違えずにちゃんと観られた。日活版事件記者最終作。最終作…ついこの前一作二作目観て、よ〜し全部コンプするぞ!って思ってたのに。あっちでまごまごこっちでまごまごしてる間に全然映画館に来られず気づいたら最終作って。年度末憎し。
余暇で鴨狩りに来ていた記者たちの前に現れた水死体、こいつは一体誰だ!?さらにとある金融会社には脅迫の手紙が届き…ハラハラピリピリする中にやっぱり頼りになるぜコメディリリーフ ガンさん!記者クラブで鴨をさばき、取材では出遅れ、張り込み中に山崎のレーズンパンを貪り食う。ガンさん〜〜!!一億三千万人の後輩って感じ。
そして理想の上司ナンバーワン相沢キャップとナンバーツー八田さんもお元気そうで何より…は〜〜〜〜〜〜三作目から九作目まで観れなかったのほんと痛恨だ。次はいつ観るチャンスがあるんだろう。
相変わらず入社したいよ東京日報。みんなとチキンラーメン食べたいったら!!

今年の夏休み

 変な夏休みだ。実家にも帰れないし旅行にも行けない嫌な夏。外でウイルスが付着するかもしれないと思うとお洒落もしたくなくなるし何しろクラクラするほど暑いし、だけども目の前がパーっと真っ白に見える夏の風景を少しでも見たくて、少しだけお出かけした。変な夏の記録です。 8/6 弥生美術館...