2018年4月19日木曜日

お茶の水神保町日記

神保町で家族と夕食の約束があったので昼過ぎより出かける。
中央線で新宿からお茶の水に向かう時、川が見えて、ワーっと新緑がせまって来るのが大好き。いまだにとてもわくわくする。
大学生時代は中之島あたりの風景が本当に好きだった。都会の川が好きなんだろう。

レモンやtoolsを冷やかしつつ、明大の米沢記念館を覗きに。おきあがりこぼしプロジェクトなるものがやっていた。
写真オッケーとのことだったので気になったのをいくつか。一番柔らかくて可愛いちばてつや先生が描いたおきあがりこぼしはスタッフが台座のメンテしていたため写真なし。







子どもと消防士めっちゃ絵心ある…いいな…

この日は純喫茶の日だとか。途中で見かけたcoffee潤、やってるのかしらん。可愛い店構えで気になる。

ほんとはもっと早くに来て神保町シアターで一本映画でも観たかったのだけど。中途半端な時間になってしまったので、喫茶店で読書でもするか〜と(元)鶴谷洋服店で古本探し。わたしここ大好き。昭和〜な雑貨やアクセサリー見ながら脳内で「これは松竹っぽい…」「おきゃんな奥さんぶれそう…」とか妄想しつつ本も探せるのとっても楽しい。この日は片岡義男『映画を書く 日本映画の原風景』と、やぼったさが可愛い小さいバレッタを購入。そのあとは向かいのぶらじるでコーヒーゼリーと読書。ここのコーヒーゼリー初めて食べたのだけど、噂通りがつんとくる苦さですね…!そしてコーヒーゼリーが嬉しい季節になって来たのイイネ〜〜
その後は東京堂書店。
いつも、本を買うときはどこで買うべきなのか考えてしまう。小さいお店で買えばこの本は話題なのかなと思ってもらえるのだろうかとかそれとも発売日に新宿紀ノ国屋で買うのがその後の本の売上的にも影響が出るんだろうかとか全部素人考えではありますが何となく…好きな本には幸福になってほしいもので。
といいつつ、やっぱり好きなお店で買うのが一番かな〜なんてシンプルに東京堂で買うことが多いかもしれない。

濵田研吾 『脇役本 増補文庫版』は、往来座でサイン本が欲しいな〜って思ってたのだけど、東京堂でパラパラめくったら我慢できなくなって。表紙からして良い!こんなの絶対にすぐ欲しくなってしまうよ〜。サイン本も欲しいけど…!
そして東京堂でワゴン展開・大プッシュしている 井狩春男『返品のない月曜日 ボクの取次日記』、東京堂での限定復刊!気になるし中もめちゃくちゃ面白そう。掲載されている手書きの新刊ニュース「まるすニュース」にもときめき、これ絶対わたしの好きな話じゃん…これも買って読むことに。
とここまで来るとわたしのエンジンも絶好調。そのまま流れるように、高崎俊夫『祝祭の日々 私の映画アトランダム』(清流出版の虫明亜呂無本編集された方なんだ!)、早稲田文学『金井美恵子なんかこわくない』(表紙の金井先生素敵〜〜〜〜!!!!!)も手に取ってお会計。

書店員の頃、勉誠出版から『神戸残照 久坂葉子』が出版されて、嬉しくてファンレターみたいな久坂葉子大好きジンみたいなの(「偏愛 久坂葉子」ってやつ、うふふ…)作って送りつけたんですがものすごく丁寧なお返事をもらって、そこに、本って安いですよね、文庫本なら何百円で色んな時代の色んな人の考えや物語を今読むことが出来るから(大意)とあって、「超そうだな〜〜〜〜〜!!!!!!」と感動したのでした。あまり考えたことがなかった。確かに本って安いよ。久坂葉子とだって、本があったから出会えたのだし、それももういない人なんだ。彼女が、彼女を愛した人が書いて本にしてくれたから、平成の今こんなに真剣でチャーミングで切ない女性と出会えた訳で…本!!!!!!!みたいな(あ〜バカ 語彙増えろ〜〜)
ということがあって以来、そりゃ〜各社の文庫が値上がりしていくし、一冊二千円を超えると ウ…と躊躇もするし、久坂葉子ばりにゲルがありまへんのやという状況のときだって超・多々あるしもちろんいろんな金銭的な事情がある人がいることも分かってるからあまり言わない方がいいのかな〜とも思ったりするけど。でも!これは言いたいしやせ我慢でも絶対思っていたいよ〜本は安い!

みたいなことを考えながらお会計しました。これだけ買ってカットソー一枚買えるか買えないかだもん、やっぱ安いよね〜。まあ普通に、「おっと…!まあまあいったな…」とも思いましたけどそこは得意のやせ我慢だ。

お仕事終わったSと合流し、自分ばっかり本買ってずるいとブーブー言われるのをなだめつつミロンガで乾杯。何の話をしたんだっけ。ここでビール飲んでどうでもいい話をするのが、二人で神保町いるときの一番の楽しみだ。
自分も本が見たいというので三省堂。しかし不発だったようだ。
黒澤明DVDコレクション『椿三十郎』出てるの忘れていた。今日の夜観たいと言われたので購入。用心棒とどっちが好きか尋ねると、椿三十郎だな〜明るいし、とこと。わたしは用心棒派。家で冊子を読むと、「若者には用心棒ファンが多く、年配者には椿三十郎ファンが多い』みたいに書いてあってうふふと思った。
ガヴィアルでカレー食べて帰宅。その後は椿三十郎見ながら役者の真似したり読書して過ごす。コーヒーゼリーのためか全然眠くならず、脇役本を読み進めるが本当にめちゃくちゃ面白く切なく興味深く胸が苦しくよじれそう。ちなみに志村喬のページから読み始めました。読み終わるのがもったいないけど早く読みたくもある。

そんな普通のでも妙に楽しい一日だった。

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