2018年2月27日火曜日

そのこと!

耳鼻科では二時間以上待たされ検査をたくさんし想像よりは症状が重くてのんびりリラックスして過ごすよう言われお薬めちゃ出されてオオ…!ってなりましたけどわたし急ぐんです。12時には阿佐ヶ谷に着いとかなきゃなんです。だって今日『事件記者』『事件記者 真昼の恐怖』最終日なんだもの!


どわ〜〜〜!東京日報のみなさ〜〜〜ん!やっと会えたね…

事件記者がかかると、名画座界隈の皆さんのツイッターがめちゃくちゃ楽しそうで、どうやら電話の出方が良いおじさん、「そのこと!」が口癖のおじさんがいるらしい、そして何よりめっちゃ楽しいみたい。うわ〜ん観たいよ〜と思ってようやく今日!

ラピュタの席を陣取って耳鼻科で出された大量の処方薬をおばあさん気分で飲んでいる間あれ聞き覚えある声…わー名画座レディNさん!初めて事件記者観るんですって言ったら、本当にいいよ〜!と力強いお墨付きをもらってすっごく嬉しい。あと映画館で誰かに会うっていうのすごく憧れてたのでそこも嬉しい…

『事件記者』日活 1959年
『事件記者 真昼の恐怖』日活 1959年
ともに50分位でとってもテンポが良くてシャープ。何しろ彼らはアサカン(朝刊)の締め切りのために一分一秒を削ってスクープを探して走り回るブンヤ。
シャープなんだけども、特に二作目は季節が夏なのでみんなくたくたの上に汗でデロデロだったりぐったりソファで寝てたり、「くったりおじさん感」もすごかった。
完全にコメディリリーフなライバル社中央日日のガンさんなんて暑いからって大きい氷に張り付いてましたね…。みんなでアイス食べてるシーンとかうう〜なんて平和なの、こういうシーン死ぬまで観てたいよ。
というかこの映画死ぬまで観てたいシーンの連続なんじゃなかろうか。
そもそも警視庁桜田クラブには数社の新聞社が入り乱れているのにのんきに将棋したりテレビ観たりしてるしもちろんどこよりも早く特ダネをつかむことに躍起にはなっているんだけど嫌な感じなギスギス感がゼロ。
リアリスティックな映画も観るけど、友人の言葉を借りるなら、せめて映画では夢を観たいよとも思う訳で、だからこういう関係性は最高にときめくよ…
ときめきといえば、相沢キャップですね!みんながときめき果ててたの、なるほど〜〜!!って膝を打つ思い。そして電話の出方が良いおじさんと「そのこと」おじさんは同一人物であった。
相沢キャップはもちろんのこと、八田さんも「〜じゃよ」口調で新人に優しく、というかみんな下のものに優しく慈愛が満ちてるのも最高だよ…キャップの時に厳しいその瞬間、そこには愛しかないしって感じだし…思い出しても泣いちゃいそう。
菅ちゃん、あんたほんとにいい会社に入社したね…私も入れて…一緒に前線で働いて夜鳴きそば食べて暢気なあだ名で呼ばれたい…

というわけで事件記者、これからラピュタでかかるのも全部観られたらいいな。また彼らに会いたいよ!そのつもりで、期限切れっぱなしだったラピュタの会員登録もしなおしたし。

観賞後ときめき果てながら雑に撮った写真 記録として





帰りに書楽で、荻原魚雷さん編の 梅崎春生『怠惰の美徳』買って帰る。
梅崎春生学生の頃か何かを読んだのだけどあまり覚えてなくて…あと猫にいじわるしてる話創作だとしても猫大好きウーマンとしてはもうちょっときついと思ったきりで読んでなかったんだけどなんたって荻原魚雷さん編だし、一番最初の『三十二歳』という詩を読んだらこれはわたしが読まないとダメな本でしょ感ビンビンだったので。
特に、
「外食券食堂でぼそぼそと飯を噛み/夕暮 帰ってくると 不潔な涙を瞼にためて/窓から 空を見上げてぼんやりしている」
のとこなんて、なんつーか今回は全然そんな話じゃなかったけど名画座のスクリーンの中で何人も会って来た人たちのようだと思ったしもちろんわたしもこういう感じだし。

いい一日でした。診察結果はともかくとして!

0 件のコメント:

コメントを投稿

今年の夏休み

 変な夏休みだ。実家にも帰れないし旅行にも行けない嫌な夏。外でウイルスが付着するかもしれないと思うとお洒落もしたくなくなるし何しろクラクラするほど暑いし、だけども目の前がパーっと真っ白に見える夏の風景を少しでも見たくて、少しだけお出かけした。変な夏の記録です。 8/6 弥生美術館...